膝痛にグルコサミンやコンドロイチンが効くのか

膝痛には、グルコサミンやコンドロイチンがいいと思っている人が多いことでしょう。

しかしながら、膝痛には必ずしもグルコサミンやコンドロイチンが効くとは限りません。

最近では、膝痛にはグルコサミンやコンドロイチンがいいというコマーシャルをよく目にします。

確かに、ある種類の膝痛にはグルコサミンやコンドロイチンを飲むことによって一定の効果が見込めます。

膝痛には変形性膝関節症というものがありますが、グルコサミンやコンドロイチンにはこの症状のよって起こる炎症を抑える効果があります。

変形性膝関節症は、関節にある軟骨が磨り減っていくものです。

軟骨が磨り減っていく時に痛みはありませんが、その後炎症が起こるため痛みを感じるようになります。

変形性膝関節症が進行すると軟骨がなくなってしまうので、骨と骨が直接あたってこすれることにより激痛が走ります。

グルコサミンやコンドロイチンは炎症を抑えてくれるので、炎症による痛みを和らげることができますが、軟骨がなくなることや膝が変形することに対しての効果はありません。

症状が進行してしまった場合には、人工関節を入れるなどといった病院での治療が必要になります。

コマーシャルやテレビ、雑誌などで、グルコサミンやコンドロイチンが効果的と取り上げられているので、膝痛に劇的な効果があるのではないかと思われがちです。

しかし実際は、発生した炎症を抑えてくれるだけに過ぎません。

飲み続けて膝痛がなくなったという人は、炎症が抑えられて痛みがなくなった、もしくは、自然に治ったためだと考えられます。

膝痛を予防、改善するには、膝がぶれないように適度な運動をして下半身を上手に鍛えてあげるのが一番なのです。